吸玉(すいだま・カッピング)療法の特徴 鍼灸に匹敵する効果があります。
(1) 鍼や灸をしのぐほどの優れた効果
吸玉以外の様々な治療法、とりわけ鍼灸は優れた治療法ですが、吸玉はこれと 比較して勝るとも劣らない効果があります。同時に吸玉にしかない優れた点もあります。
@ 吸玉以外の治療法は、皮膚から体内に向かって刺激を与えますが、
吸玉は体内から体外に向けて刺激 を与える唯一のものです。
A 痛くなく、熱くもない。
B ツボの正確な位置を探す必要がない。
C 溢血斑(いっけつはん)(吸玉のあと)の出具合や色別で病気の状態が把握できる。
なかでも、Bのツボの正確な位置を探す必要がない。というのは刺激範囲が広いためですが、これが専門家の手を借りずに自分で簡単にできるという大きな利点になっています。
(2) 治療しながら診断が出来る
溢血斑の色や、色の濃さで病気の状態がわかると同時に、どの溢血班の色が濃いかで、その部位に対応するツボなどを参考にして内臓の状態までも診断が可能なのです。
(3) 吸玉の真価は長い歴史が物語っている
吸玉の原型は、石器時代からではないかといわれるほど、古い時代から世界的に使用されてきました。このように長い歴史を耐え抜いたということは、
この療法が
@ 確かな効果をもっている
A 副作用がないこと
の何よりの証明ということができます。
(4) 根気の要る慢性病にぴったりの優れた療法といっても、吸玉は決して万能ではありません。
急性の病気、伝染病、骨折や外傷などの場合は、多少の副作用を覚悟しても、近代医学の医療を受けるべきです。しかし、これらの病気の予後の回復を早めたり、長年悩み続けてている慢性的な病気の治療には、吸玉は極めて有効です。

「誰にでもできる吸玉療法」 宮本猪八著 より


