吸玉(すいだま・カッピング)療法の効果3 スポーツにも効果満点
(7) プロレスラー、力士も愛用−スポーツにも効果満点
テレビのプロレス中継で、レスラーの肩や背中に丸くて赤い内出血のような痕がついていることがあります。
実は、あれが吸玉治療の溢血斑なのです。
強力なマッサージ効果の吸玉は、レスラーだけではなく相撲でも良く用いられています。日本相撲協会のトレーナー中元皓希氏も吸玉療法で力士の健康管理を行っている一人なのです。中元氏自身、力士の経験を持ち合わせており、若い者のよき相談者にもなっている方です。
中元氏によると、力士の場合、外傷や打ち身、捻挫、腰痛などが圧倒的に多いようです。たとえば、捻挫の場合、はじめは冷やし、その後テーピングなどで幹部を圧迫するという手当てを行いますが、なるべく早く腫れをちらしたり、痛みを抑えたりするときに吸玉療法を用いるようです。中元氏は、骨にズレがないのに深部に痛みがあったり、しこりや強いこりがあった場合に吸玉を療法を使います。また、偏頭痛や肩こり、腰痛、特に坐骨神経痛のような傷みにも効果的だと話しています。ただ、吸玉療法は丸く赤い跡が残ってしまうため、ブラウン管に登場する本場所中にはさほど使えないのが現状で、どうしてもという力士には、吸引圧をかなり抑えて使っているそうです。反対に巡業中には積極的に利用しているとの事です。オリンピック出場を目指す様々なスポーツ選手のトレーナーで、吸玉を使用している方がいます。
「誰にでもできる吸玉療法」 宮本猪八著 より


